10倍ズームのコンパクトデジカメを比較する
F70EXRシルバー
富士フイルムのファインピックス F70EXRは、スーパーCCDハニカムEXRという映像素子を採用していて、解像度やダイナミックレンジ、低ノイズなどを優先させてオート撮影できることが最大の特長でしょう。暗い環境でも美しい画質で撮影ができます。人肌の色を自然に再現できる印象がありポートレート撮影にも良さそうです。また接写にも強く、マクロで撮るときの白トビを抑える「スーパーiフラッシュ」は物撮りの失敗を減らしてくれますし、背景を自動でぼかす「ぼかしコントロール」機能も面白い。何より10倍ズーム搭載モデルで世界最小のコンパクトボディがFinePix F70EXRの魅力です。◆RICHO CX2
リコーのCX2は10.7倍ズームを搭載したモデルで、ダイナミックレンジの広いCMOSセンサーを採用。画素数は929万画素と高くはありませんが写りはそれを感じさせないシャープさです。92万ドットを表示する高精細の液晶ディスプレイ、秒5コマの高速連写機能など、基本的な性能はかなり高いモデルです。マクロ接写機能も優れていて望遠時で28cm、広角時なら1cmまでピントが合う能力は、かなり魅力です。ノイズが少ないのもいい感じ。内蔵メモリが88MBとこのクラスでは抜きん出ているRICHO CX2です。◆OLYMPUS μ-9000
オリンパスのミューμ-9000は1200万画素。コンパクトなボディーに広角28mmからの光学10倍ズームを搭載。DUAL ISによる手ブレを抑えた撮影が可能です。搭載している液晶画面は1000カンデラの明るさを誇る高輝度・広視野角の2.7型ハイパークリスタルIII液晶なので明るい屋外でも見やすいのが便利です。面白い機能なのが、「ビューティメイク」モード。クリアースキン・シャイニーアイ・ドラマチックアイを選択すれば、肌をなめらかに写したり、目を大きくしたり、キラキラ輝かせたりすることができます。まとめて使うのもオーケーです。OLYMPUS μ-9000は女の子のうれしいコンデジかもです。◆CASIO EXILIM EX-H10
カシオのエクシリム EX-H10は有効画素数1210万画素のモデル。広角24mm相当からの10倍ズームレンズを搭載して24.3mmの薄さが魅力です。液晶も3.0型と大画面。CCDシフト方式の手ブレ補正機能も付いています。かすんだような風景を補正する風景メイクアップ機能や肌がきれいに撮れるメイクアップ機能も搭載してます。エクシリム EX-H10は一回のフル充電で約1000枚の撮影が可能な大容量バッテリーを採用しているのが特長。このスタミナはかなり重要な選択ポイントになりますね。
10倍ズームコンパクトデジカメは広角から望遠まで幅広い画角をカバーしなければならないので、同価格帯の単焦点レンズモデルに比べて画質面での不利は否めませんが、デジタルカメラの性能進化に伴ってかなりの描写力を備えるようになりました。コンパクトで画角が広いと使い勝手が良いのはもちろんなので、旅やスナップの撮影には最適ジャンルのコンデジですね。
