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困った

ダイソンの羽根のない扇風機 Dyson Air Multiplier


強面のサイクロン式クリーナーで有名なイギリスの家電メーカー、Dysonが羽根がないのに風が出る扇風機を発表しましたな。しかし今日の新聞経済紙面は新製品のあいつぐ発表でにぎやかなことです。この「羽根のない扇風機」Dyson Air Multiplier(エア・マルチプライヤー)は、円筒状の土台のうえに丸い輪っかが乗っかっただけの形。輪っかの断面は飛行機の翼のような形状になっていて内側の周囲に設けられた細いスリットから風を吹き出させるという仕組みだそうです。


Dyson Air Multiplierの風の吹き出し部には流体力学に基づき、周囲の空気を巻き込んで風量を15倍に増幅させて送り出すのだそうだ。従来の羽根が回転する扇風機だと風がとぎれとぎれになってしまうのだけど、この羽根なし扇風機の場合、風は直線方向に途切れずに送り出されるらしい。DysonによるAir Multiplierのメリットは、安全で掃除がしやすいということらしい。なんでも開発に4年をかけたということだけど、北半球が冬に向かうこの時期に売り出すタイミングはなんなんだろうね。掃除機ではパワーが強烈なぶんウルサイと定評のあるダイソンだけど、この扇風機は大丈夫なのかな〜。


しかしこの技術、他の家電メーカーも考えなかったはずがない。しかしいままで製品化されて来なかったということは、やっぱり扇風機の先行きをナメてかかったところがあるのかな。この羽根なし扇風機はインテリア性も高いし、サーキュレータとして使えば、さらにいろいろな使用法の展開が考えられる製品技術だ。現状、扇風機としては割高の2万円台後半の価格設定が発表されているけれど、消費者の支持を得ればイッキにコストダウンがされそうだし、他のメーカーも追従することだろう。近々扇風機の形は軒並み「輪っか」になりそうですな。
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