カメラ通が選ぶコンデジ キヤノン パワーショットG11
キヤノンのパワーショットG11(Canon PowerShot G11)は高級コンパクトデジカメの本流中の本流だと思うんだけど、最近話題になってる機種の中ではイマイチ地味な感じ。ユニット交換式のリコーGXRやスタイリッシュなGR3、SIGMA DP2あたりのほうが目立ってる印象ですが、長いことカメラと親しんで来た人なら、総合力でやっぱりパワーショットG11を選ぶと思うんですよ。
パワーショットG11はお世辞にもカッコいいデザインとは言えないし、今どきのスタイリッシュなコンデジに較べれば分厚くてゴツゴツして見えるけど、写真を撮るために必要な機能が十分に搭載されているゆえのフォルムなんですよね。薄くてカッコいいデジカメというのは、そのデザインのためにどこかを削ってるリスクがあるんですよ。だから、いつもブレなくシャッターチャンスを逃さない美しい写真を撮ることを最優先に心構えている人なら、コンデジはパワーショットG11を選びますって。
まずホールド性や操作性がいいことが第一。絞りやシャッター速度、ISO感度などは軍艦部にある大きめの2段式ダイヤルで設定する方がダンゼン確実で速いですよ。液晶見ながらボタンを何回も押してる間に被写体はどっかに行ってしまいますからね。そして常用ISO3200、最高感度ISO12800でもノイズが少なく高画質という撮影環境キャパの広さ。一般的な撮影には最適な光学5倍ズーム(28〜140mm)のスパンに光学式手ブレ補正機構のカップリング。さらに内蔵光学式ファインダー付きだから、覗いて構図を決めて撮れるんです。マクロ撮影も1cmまで寄れてしまうから本格的な接写も十分楽しむことができます。ようするにキヤノン パワーショットG11を持ってれば、失敗するリスクを極力少なくしてかつ手軽に良い写真を撮れてしまうはずなんですよね。画素数をあえて低めに抑えてそのぶんセンサーを良くしてるところはコンパクトなCanon Power Shot S90と同様のコンセプトだけど、この Canon Power Shot G11 PSG11のほうが操作性が良いからシャッターチャンスにも強くて上手な写真が撮れるはず。でもどうも人気はS90のほうがあるんですね〜。G11のほうが本流高級コンパクトデジカメなのにどうしてかな。実勢価格も40000円前後とS90とそんなに違わないしね。一眼デジカメと比較するなら別だけど、このクラスでならわたしは絶対G11を選びますね。