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モンディーンのオマージュ to サリバンが粋だ

スイス国鉄の公式腕時計でもある視認性の高いシンプルなデザインが人気のMONDAINEの腕時計。デザインの原形になっているのはステーションクロックだから、実用性は十分なんだけど、大きな白の文字盤に骨太な黒い時針と赤い秒針という無骨な構成なのに、なぜかファッショナブルなところは、やはり基本デザインの鋭さゆえでしょう。

そのモンディーンで人気の定番モデルといえば、スイス国鉄オフィシャル鉄道時計の「エヴォ(Evo)」シリーズ。このモデルは、さすがに完成度が高く洗練されたデザインで良いのだけれど、飽きっぽいわたしにはちょっと退屈な感じ。そこで数あるモンディーン傑作時計の復刻モデルシリーズを物色して、コレいいなアと思ったのが、「オマージュ to サリバン」です。



MONDAINE
Hommage to Sullivan
↑14400円(楽)
モンディーン オマージュ to サリバンは、1990年代に発売されたモデルの復刻版。モデル名の「オマージュ to サリバン」はスイス移民の血を引く、世界的建築家のルイス・ヘンリー・サリバンへのオマージュを表したもの。あの有名なフランク・ロイド・ライトの師で、近代高層建築の礎を築いた人物だけに、このモデルの長針と短針、それに0時と6時にしかない2つのインデックスが、高層ビルをイメージしたモダンなシルエットにデザインされているのも大いにうなづけます。

また3時の方向にあるデイト表示は、これきり小さくできないほどの小円内に収められていて、広くて白い文字盤スペースの絶妙なアクセントになっています。MONDAINE腕時計の象徴とも言える輪のついた赤い秒針はないけれど、そのエッセンスが秒針の軸部に黒い輪として配されているなど、モンディーンらしいシンプルさに、サリバンの時代のモダニズムテイストがミックスされて、たいへん小粋な腕時計に仕上がっていると、思いませんか!みなさん。A661.3831.01EM クォーツ3気圧防水、ステンレスケース、レザーストラップ。
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